仕事・家事・育児を一人で担うワンオペのワーママさんですが、日中に時間を作るのが難しく、孤独とストレスを感じている方も多いです。
旦那が忙しい・シングルマザーなどといった家庭の事情はそれぞれありますが、とはいえワーママであるにもかかわらずワンオペであるのはかなり厳しいと感じる人も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、ワンオペのワーママさんにありがちな3つの「不足」や、ワーママさんのワンオペ状態の負荷の高さを判断できるチェックリストを紹介します。
ワンオペのワーママさんは、本当に全てのことを一人でこなすのですごいです…。
ワンオペのワーママにかかる3つの「不足」とは?
ワーママさんがワンオペになると、以下3つの「不足」が発生してしまいます。
時間不足
ワンオペだと仕事をしなければいけないなか、家事や育児も同時並行しなければならないので、自分自身の時間が不足しがちです。実際に、
- 共働き夫婦の「ゆとり時間」は1日平均2時間48分と先進国最低水準(内閣府2021年)
- 共働き世帯の妻の睡眠時間は平均5時間51分と短い(NHK意識調査2020年)
というデータが出ていますが「共働き夫婦」で上記のデータです。そのため、ワンオペのワーママさんであれば、全ての家事もやらなければならないので、これよりも時間が少なくなることは明らかです。
平日はホントに仕事して家事して寝たら、「また次の日か…」と憂鬱になるときありますよね。
実際の声
朝6時起床で家事と子供の世話をして7時半に会社へ。仕事終わりは夕方6時過ぎだが、そのまま買い物へ。家に帰ると夕食の支度をします。
食事、後片付け、子供の入浴と宿題の手伝いなどで23時過ぎでやっと1時間ほど自分の時間です…休日も子供の習い事への付き添いと家事で、自分の時間はまったくないので、この1時間が一番の娯楽です…。
理解者不足(家庭・職場)
家庭はもちろん、仕事の場でも家事や育児に理解がない場合は、ワーママでワンオペになりやすくなってしまいます。Yahoo!知恵袋などの質問サイトには、
- 旦那が家事をしてくれないorやった気になっているだけ
- 働きながらのワンオペで、毎日変わりがない日常に気が遠くなる
- 会社に時短勤務などの制度がなく、育休を取ろうとするといい顔されない
などのお悩みがありました。また、ROLLCAKE株式会社による「子育て中の共働き家庭の家事分担に関する調査」によると、半分以上の男性が「1〜3割」の家事をやっていると思っていることもわかっています。
引用:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000046.000036258.html
もちろん、男性側も「仕事が第一」と考える人も少なくないので、ワーママさん自身ができることとしては、「子どもの成長によって家事が変わっていくこと」や「育児に手がかかること」をしっかり説明する必要があります。
もちろん、家事をやってくれることは嬉しいのですが、結局二度手間になってしまう経験は私もありました…。
また、職場の家事や育児に対する理解が無い場合、多くのワーママさんは「働きやすい職場」へ転職を検討します。
実際の声
「主人は長時間労働が当たり前で、家事育児はまったく手伝ってくれません。上司や同僚からは『子供がいるから』と差別的な発言さえ受けます。本当に誰からも理解されていない気がして、追い詰められそうになります」(30代ワンオペワーママ)
「家事と育児で朝から晩まで狭間にはさまれ、気づけば1日が終わっている。そんな毎日の中で、周りに自分の気持ちを理解してくれる人がいない孤独感に押しつぶされそうになります」(40代ワンオペワーママ)
体力不足
家事と育児をほとんどワーママさん1人で抱え込むワンオペ体制では、体力的にも限界に来やすく、仕事にもストレスがかかりやすい状況が日常茶飯事です。(しかも、年齢を重ねると体にガタが来やすくなります。)
この体力不足の原因は、ワンオペですべてをこなしていることによる「睡眠不足」が主な原因です。調査をしてみたところ、株式会社mitoriz(旧ソフトブレーン・フィールド)による、「《働く主婦》睡眠に関する意識調査」の調査結果が一番参考になりました。
引用:https://www.mitoriz.co.jp/pressrelease/20190314-1672/
同社は、働く女性の半数以上が不満を持っている、と結論づけています。また、Xなどのツイートでは、「計算すると7時間は取れても、子どもが寝ないと実質2時間くらい」「7時間は確保できている」などさまざまな声もありました。
ちなみに過去、雑誌(Domani)に登場したワーキングマザーの睡眠時間が4時間というトピックでは、ワーママとして働く女性の1日のスケジュールがあり、その睡眠時間は「4時間半」と短いことで話題になりました。
でも多分、世のワンオペのワーママさんは実質これくらいなんじゃ…と思ってしまいました。睡眠時間はなんとしてでも作りたいものです。
実際の声
「朝は4時半に起きて家事と子供の世話。夜は12時過ぎまで家事と育児で動き回る。睡眠時間は4~5時間しかとれません。そのくせ仕事中は集中力が続かず、ミスが多くなっています」(30代ワンオペワーママ)
「1人で家事と育児をこなすのは本当に体力的にきつい。夜は焦点が合わず、仕事もやっとな状態なうえ、ストレスで体調を崩すことも多くなりました」(40代ワンオペワーママ)
ワーママのワンオペ具合がわかるチェックリスト
以下では、ワーママさんのために、「自分がどれくらいワンオペで頑張っているかがわかるチェックリスト」を作成してみました。
- 夫の家事・育児参加時間が1日1時間未満である
- 子供の迎えや家事で残業ができない
- 休日も家事と子供の行事でスケジュールがびっしり
- 夕食の準備から後片付けまで自分ですべてこなす
- 夜12時まで家事や育児に携わる
- 子供の宿題や習い事のフォローを自分で行う
- 睡眠時間が1日5時間未満である
- 自分の自由時間が1日1時間未満しかない
- 家事育児の役割分担について夫婦で話し合ったことがない
- 職場の上司や同僚にストレスを相談できる人がいない
いくつ当てはまったでしょうか?結果は以下の通りです。
当てはまる項目が少なかったとしても、定期的に旦那と話し合うことは必要ですね…。
ワンオペのワーママが陥る3つの「不足」やチェックリストまとめ
ここまで、ワンオペのワーママさんが陥る3つの「不足」やチェックリストを紹介しました。
ワンオペのワーママさんに不足しがちな要素は「時間・理解者・体力」の3つがありました。なかでも、自分の時間や睡眠時間を確保できない状況は、確実に心身の健康を損なってしまいます。
また、チェックリストで多くの項目に当てはまった人もかなり要注意ですので、まずは家族(旦那)に今の辛いことを話つつ、家事や育児の分担を見直す作業がやはり必要です。
ワンオペのワーママだと、精神的にも余裕がなくなってくるので、早急に旦那はもちろん、実家など相談できる人に相談してみましょう。