ワーママは優遇されすぎるのは実は不公平?

ワーママは優遇されすぎるのは実は不公平?のアイキャッチ画像 ワーママの生活

近年、女性の社会進出が進む一方、育児との両立に悩むワーママさんが増えています。企業や社会全体でワーママを支援する動きが活発化し、育児休暇や時短勤務制度など、様々な制度が整備されています。

一方で、ワーママが優遇されすぎることで、不公平感を抱く周りの人も少なくありません。そんななか「ワーママが優遇されすぎているとはどういうこと…?」となるワーママさんも多いのではないでしょうか?

そこで今回は、「ワーママは優遇されすぎている」と言われる理由や、ワーママの人が心がけることを紹介していきます。

Miki
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実際に、優遇されすぎているという意見は賛否両論あります。

「ワーママは優遇されすぎる」と言われる2大理由

ワーママが優遇されすぎていることに不満を感じるYahoo!知恵袋の投稿

ワーママさんが産休・育休を取得するにあたって、他の会社のメンバーから「ワーママは優遇されすぎている」と言われるケースもちらほらあるようです。

もちろん、すべてのワーママさんに対しての意見ではないのですが、調べてみたところ、そう言われる背景に以下2つの理由があることがわかったので解説します。

立場を利用して逆マタハラをする社員がいるから

逆マタハラとは、ワーママであることを利用して、職場や周りの人々に高圧的な態度や過剰な要求をする、嫌な気持ちにさせることを指します。

普通に産休・育休を取得したり、時短勤務をしたりするのは何も問題はないものの、「産休・育休は権利だから」と周りを考えずに言動をしてしまうと「逆マタハラ」となりがちなので、ワーママさんは注意すべきです。

このように、ママである立場を使って、強気すぎる発言・言動をしてしまうとまわりの理解を得られなくなり、かえって「ワーママは優遇されすぎているのでは?」と思われる原因となってしまうのです。

Miki
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これって難しい問題ですよね…。

空いた分の仕事のしわ寄せが他の社員に来るから

その会社でワーママさんしかできない業務や、一人当たりの業務量が多い職場では「ワーママさんが抜けた分の仕事」が、周りの社員にしわ寄せがきてしまいます。

さらに、他の社員の残業や休日出勤などが増えていたり、その業務をやったことがない社員がやっていたりすると、不満はさらに大きくなってしまいます。

実際に、事務職の場合だと、「産休に入ったが補充要員を雇う予算措置が取れず、他の同僚で業務を分担することになったので、人手不足で滞りがちな業務が続いている(27歳/事務職)」といった声もあるほどです。

このような状況になってしまうと、なかには「事情があるのはわかるが、そのしわ寄せがなぜここにくるのか」と不満を持つ社員もいるのです。

Miki
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もちろん、会社によって事情は異なるものの、人材が少ない中小企業や属人性が高い仕事に就いているワーママさんに発生しがちな状況です。

逆マタハラの可能性がある例とは?

ちなみに、実際に以下では職場で発生しがちな「逆マタハラの例」を紹介します。あくまで一例ではあるものの、以下3つのような言動は控えた方が良さそうです。

残業を嫌がる例

ワーママの人は産後復帰してすぐの頃は、夕方5時になると小さな子供の迎えに行かなければいけないから、とにかく早く帰ろうとします。

残業は絶対に無理という態度で、他の人が時間外で仕事をこなすことが多くなりました。(同僚)

現場の負荷を押し付ける例

妊娠中の人は、つわりが辛いと朝から業務に集中できず、自分の仕事を手伝ってくれと注文するようになりました。

私も女性ですし事情はもちろんわかるのですが、『私は妊婦だから周りはやってくれて当然でしょ』というB子さんの態度には正直腹が立ちます。(後輩)

異動要求をする例

C子さんは、育児のストレスをよく上司に話すようになり、職場の環境が子育てに向いていないと文句を言います。

そのうえ、部署を変えろ、上位職に推薦してくれと要求が過剰になってきています(上司)

「優遇されすぎて不公平」に対するワーママの人が心がけることとは?

職場と良好な関係を築いているワーママさんは問題ないかもしれません。

しかし、そういう雰囲気ではない職場環境のワーママさんは、「ワーママが優遇されすぎて不公平」と感じられないように、自身で以下を心がけることが大切です。

  1. 自覚を持つ:産休・育休は権利ではなく、会社からの配慮である事を自覚する。制度を過度に要求したり、当然の権利と考えたりせず、感謝の気持ちを忘れない。
  2. 仕事へのコミットを継続する:産休・育休から復帰した際も、しっかりと仕事に専念する。自身の業務に穴を開けたり、他の人に迷惑をかけたりしない。
  3. 残業やシフトになるべく協力的にする:会社やチームの状況に応じてできる範囲で協力する。
  4. プライベートと仕事の線引きを明確にする:プライベートでの育児ストレスを職場に持ち込まない。
  5. 周りへの気遣いと感謝を忘れない:やりすぎないように、気遣いや配慮の姿勢を示す。
  6. 過度な要求はしない:権利だからといって、会社や周りへの過度な要求は控える。

ワーママ自身が、自覚と感謝の念を持ち、周りへの気遣いを忘れずに行動することが、「優遇されすぎ」との不公平感を払しょくする一助になるでしょう。

Miki
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職場の人間関係って一番難しいですよね…。

優遇されていないワーママが会社に抱える不公平感とは?

今度は逆に、「産休・育休」は制度としてあっても、実質優遇がされていないワーママさんが抱える不公平感についても解説します。

評価・賃金面での不利がある

育児休暇を取得したことで昇給・昇格の機会が少なくなったり、評価が他の社員より低くなったりする点で、不満を抱えるワーママさんもいます。

例えば、実力主義の会社であったり、古い体質の会社だったりすると、同期入社の男性社員と比べて給与が低くなる会社もあります。

キャリアアップの機会が少なくなる

産休や育休、時短勤務を使うとどうしても1日の稼働時間が少なくなるので、仕事のパフォーマンスがうまく発揮できず、責任ある役職につきにくくなるケースもあるのです。

Miki
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私も元々幼稚園の教員だったのですが、ワーママさんの悩みで多かったのが「キャリアアップの道がなくなってしまった」という内容です。(共働き世帯が多かったからかもしれませんが…)

仕事のハラスメントを受けやすくなる

上司や同僚から「子供がいるから」と業務を軽んじられたり、子供の行事欠勤時に「どうせ家庭優先でしょ?」などといった差別的な発言を受けたりするケースも不満につながっています。

たとえば、妊娠中にある「つわり」で席を外すと嫌な顔をされる求めても無視される、なかにはワーママさんへ「マタハラ」をするケースもあるんだとか。

育児へのサポート不足

ワーママさんの状況がわかっているにもかかわらず、会社の制度が整っていない場合も、不公平感につながります。

具体的に、「時短勤務制度が制限的で活用しにくい」「テレワーク環境が整っていない」「ベビーシッター手当が少ない」などが挙げられます。

Miki
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一方、どうしても対面でもコミュニケーションが必須の職種(サービス業など)はリモートは難しいので、転職をする人もいます。

「ワーママは優遇されすぎて不公平」と言われる理由まとめ

ここまで、「ワーママは優遇されすぎて不公平」と言われる理由から、逆にワーママの人自身が感じる会社に対する不公平感までを解説しました。

会社や世間の「優遇されすぎている」という意見と、ワーママさんの「不公平である」という意見はいずれも賛否両論があるので、どちらか一方に責任があるとは必ず言い切れないのが現状です。

普段から人間関係や協力しあっている職場やワーママさん同士では、このトラブルは起こりにくいのですが、ここにはやはり「職場の理解と、ワーママさんとのコミュニケーション」がキモになります。

しかし、ワーママ自身である私たちはしっかりコミュニケーションをとっているのに、会社の理解がない場合は、見切りをつけて転職をしたり、旦那と相談していったん退職をするママさんがいたりしします。

そのため、会社に原因があるか、自身に原因があるのかをまずは見直してみましょう。